kiyosatoの謎備忘録

探索が苦手な年配夫婦二人の謎備忘録です。

ミステリーが大好き、謎解きは周遊と宿泊謎が中心です。

映画 ミステリーと言う勿れ

ミステリーと言う勿れ

参加日 :2023/9/18

原作  :田村由美

フジテレビ開局65周年記念作品

ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。

天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、美術展のために広島を訪れていた。
そこで、犬堂我路の知り合いだという一人の女子高生・狩集汐路と出会う。
「バイトしませんか。お金と命がかかっている。マジです。」
そう言って汐路は、とあるバイトを整に持ちかける。
それは、狩集家の莫大な遺産相続を巡るものだった。
当主の孫にあたる、汐路、狩集理紀之助、波々壁新音、赤峰ゆらの4人の相続候補たちと狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴は、遺言書に書かれた「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というお題に従い、遺産を手にすべく、謎を解いていく。
ただし先祖代々続く、この遺産相続はいわくつきで、その度に死人が出ている。
汐路の父親も8年前に、他の候補者たちと自動車事故で死亡していたのだった・・・
次第に紐解かれていく遺産相続にかくされた<真実>。
そしてそこには世代を超えて受け継がれる一族の<闇と秘密>があった―――。

※公式HPより引用

コミックは1巻から読んでいて、TVドラマで菅田将暉さんが整くん役で映像化されると聞いた時は、正直どうなんだろう?と思っていました。しかしふたを開けてみたら、違和感ない整くんがそこにいました。

今回、映画化される。それも広島編と聞いたら観に行きますよ!ミステリーと言う勿れの中でも広島編は特に好きなストーリーです。それ故に役者のイメージが合わなかったり、ストーリーが改変されていたら、かなりガッカリしそうで心配していました。

 

映画を観ての感想です。

ほぼ原作に近いストーリー展開になっていました。細かいエピソードが端折られていましたが、ストーリーの展開上全く違和感はありません。そして俳優陣、原作のイメージにかなり近い人がキャスティングされていました。

特に赤峰ゆら役の柴咲コウさん、車坂朝晴役の松下洸平さんは、かなりハマっていたと思います。強いて言うなら幸役の子がもう少し芸達者だったら良かったかな。

 

過去に囚われ・怯え、自分たちを守るために行われる殺人。こちら側から見たら気が触れているとしか思えない行動も、あちら側から見たら過去から続いている正しい行動なんですよね。

汐路の父親たち4人の事故死を汐路に責任転換し、精神的に追い込むアノ人が本当に恐ろしい。新音と幸の"あの”やりとりで整くんが言ったセリフがズンと心に響きます。

最後は父親たち4人の思い・メッセージがアレを通して子たちに伝わったて良かった。みんながアレを受け取った時の表情が何かを決意しているようで、この先良い方向に向かうのでは?と希望が持てました。

 

この映画は本編が終わった後も館内が明るくなるまで席を立たない事をお勧めします。最後に池本のお約束が観られますよ。