kiyosatoの謎備忘録

探索が苦手な年配夫婦二人の謎備忘録です。

ミステリーが大好き、謎解きは周遊と宿泊謎が中心です。

マーダー☆ミステリー ~探偵・斑目瑞男の事件簿~腐草館からの招待状

マーダー☆ミステリー ~探偵・斑目瑞男の事件簿~腐草館からの招待状

参加日 :2021/12/19~2022/1/19

制作  :マーダー☆ミステリー ~探偵・斑目瑞男の事件簿~ 製作委員会

開催場所:オンライン配信

ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。

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山の奥深くにある「腐草館」と呼ばれる洋館。
心霊スポットとして知られる場所なのだが、こんな場所にも人が住んでいる。
物好きな人間もいたもんだと周辺に住む人からは変わり者呼ばわりされているそうな。

ある日、そんな洋館から数名の元に手紙が届く。
それは洋館での会食の招待状だった。
不審に思う者、期待するもの、それぞれ様々な思いで指定の日時に洋館へと集まる人々。

執事に案内をされた洋館は不気味な雰囲気が漂っていた。
挨拶に現れた、当主との会食を終えた人々はそれぞれ洋館で過ごしていたが、
突如悲鳴が。
全員が駆けつけると、そこには当主の遺体が ...!

山道を車で数時間かけないと辿り着けないこの洋館。
招待された人物以外がこの館に来ているとは考えにくい。
もしかして、この中に殺人犯がいるのだろうか ...?

※公式HPより引用

テレビ朝日系で放送されていた「マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」の舞台版が開催されるとアナウンスがあり観てみたい!と思ったのですが、なかなか強気の価格設定です。

正直な話し、マーダーミステリーはアドリブ劇なので面白さの当たり外れが大きいんですよね。それを考えるとこの価格は・・・・悩みます。

マーダーミステリーはその特性上同じストーリーを2回体験する事はできません。全5回すべて違うキャストがセッティングされています。気になる俳優さんが2人いて、両方のチケットを購入すると・・・・ビックリするような料金になります。

 

ふと思ったのが「生で観なくてもいいのではないか?」通常の舞台は役者が何度も稽古をして仕上がった状態の演技を私たちに見せてくれます。生で舞台を観て役者の息遣いや熱量を感じたい!と思えるのはそういった舞台なんです。

しかし、マーダーミステリーは即興劇です。すごく雑な言い方をすれば、立ち稽古初日のようなものです。マーダーミステリーは役者の研ぎ澄まされた演技を観るのではなく、役者の機転の素晴らしさやストーリーの展開の意外性を楽しみながら犯人を見つけるのが目的です。それなら配信で十分!と言う事で配信チケットを2回分購入しました。

今回の配信は12月9日からの予定でしたが編集に時間がかかり12月19日からの配信になりました(延びた分配信終了の日も延びました)

 

まずは12月3日初回です。

鈴木祐樹さんが探偵役と言う事で一番期待していた回です。

総合司会(天の声)の青木さんが舞台中央に出てマーダーミステリーについてや、注意事項などを説明して舞台袖へと、そして暗転。

剛力彩芽さんが声の出演、マーダーミステリーについて説明のアナウンスが流れます。

 

チャイムと共に当主の竜崎、執事の犬塚、そして招待客の探偵の亀井、画家の鹿沼、写真家の虎元、大学生の蛍原、小説家の猿渡、降霊術師の鷲尾が舞台に現れます。

まずは各人の自己紹介からスタートし、その後に当主が用意したディナーを食べながら交友を深めます。そして、食後は各々自由に過ごしながら夜が更けていきました。

突然絹を裂くような女性の悲鳴が館に響きます。皆がその方向に行くと当主の竜崎が変わり果てた姿で横たわっていた。

警察を呼ぼうにも外は大雨、館は山奥にあるので警察が到着するのは丸一日かかるとの事。探偵の亀井が遺体の状況を確認し、死亡した原因が自殺では無理と言う事で殺人事件としてみんなでこの事件を調査することになりました。

 

さぁ!ここからマーダーミステリーのスタートです!

大広間に移動し、みんなでの話し合いが始まります。なかなか良い流れで話が進んでいます。実際のマーダーミステリーだと周りの話を止めて自分の事ばかり話す困ったちゃんが出現してうんざりすることがあるんですよね。

 

話しが進むにつれて各部屋の探索がされ、色々な情報が開示されていき、その情報を元にみんなで議論をし、怪しく感じる人に質問を投げていきます。

そしてほぼ情報が出切った後半。出てきた情報に齟齬が生じ始めています。これは誰かが嘘をついているのでしょう。探偵、その他の人たちはその嘘を見破り犯人を特定できるのか?

 

さて、ここまで観てきて我が家の推理です。

とある情報と証拠から恐らくあの人が犯人だと。しかし動機が今一つはっきりしないんですよね。

 

タイムアップです。舞台でも犯人特定の時間になりました。

各々犯人だと思う人を指差します。圧倒的多数である方が犯人と目されましたが、ここで犯人と目された方から衝撃の発言が!もうね本当にビックリ!舞台上の役者も全員びっくりしていました。さて、結果は?・・・・・この方は犯人ではありませんでした!別の方が自供を始めます。

おぉ~!我が家の推理的中です!凶器も特定できました!(パチパチ!)

 

さて、この回を振り返ってみて。

全体的にバランスがよく、即興の演技が上手な方が多かったです。探偵役がちょっとへっぽこだったり(それが良い味になっていました)、執事役がうまく全体を引っ張ったり、他の方たちも役になり切って物語を上手く転がしていました。

 

そして、もう一つ購入した回ですが、どの回だか言うのは止めにします。

何故ならとてもひどかったから、まず探偵役のスタンドプレーがひどく話の流れを何度も切って場がごちゃごちゃになっていました。そして不必要に絶叫し流れを止める役者、状況や設定が飛んでしまいバックヤードに消えてしまう役者、常にニヤニヤしながら役になり切れていない者(役者と呼びたくない)、本当にひどかった。マーダーミステリーで爪痕を残そうとしなくていいです。普通に演技してください。

 

今回は見事にマーダーミステリーの当たりと外れを引きました。

これだからマーダーミステリーは恐ろしいのです。