kiyosatoの謎備忘録

探索が苦手な年配夫婦二人の謎備忘録です。

ミステリーが大好き、謎解きは周遊と宿泊謎が中心です。

京都 都大路謎の花くらべ

京都 都大路謎の花くらべ

参加日 :2019/8/11

制作  :松竹

開催場所:新橋演舞場

ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。 

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京都・祇園のクラブ「牡丹」に飛び込んだ1本の電話。それはホステスの桃子が自宅で死んだという突然の知らせ。しかも部屋には鍵がかかったままだという。桃子は、ホステスでありながらも、女流人形師の歌乃や日本画家の沢木という二人の天才芸術家が取り合うほど、モデルとしての魅力に溢れた女だった。

桃子を偲ぶ会に、「牡丹」のママ・美保子をはじめ、祇園はち熊の芸妓・小春やベンチャー会社社長の山田二郎ら、桃子と親交のあった常連客たちが集まる。皆は警察が、桃子の死を服毒自殺と判断したことに疑いを持つ。果たして本当に自殺なのか。密室殺人の可能性は・・・・・・。美保子や小春はあらゆる可能性を排除せず、独自に真相を探り始め、京都府警の狩矢警部もまた、地震の経験と勘から”他殺”の可能性を追求し始める。

一方、沢木に思いを寄せる歌乃は、彼が20年前に関わった贋作事件に再び巻き込まれている事を知り、救い出すことを密かに心に誓う。

花街での節分の習わし、”お化け”が「牡丹」でも仮装パーティーとして定着している。すっかりパーティームードの中、第二の殺人が起こる。その犯人として警察の捜査線上に浮かんだのは沢木であった。

「牡丹」で起きた密室殺人事件。常連客の中に犯人がいるという事実。皆が疑心暗鬼になる中、事件に疲れ果てた美保子は常連客を集めて店を閉めることを宣言する。しかし、こともあろうに第三の殺人が起こる・・・・・・。

謎はますます深まるばかり。はたして犯人は。そして歌乃、沢木を取り巻く恋の行方は――――。

※松竹公式HPより引用

夏のミステリー三昧!第三弾は「山村美紗サスペンス」です。

 

たまたま見つけたこちらの公演。

京都の南座で上演されていたものを新橋演舞場で再演したそうです。

新橋演舞場山村紅葉中村梅雀、波乃久理子、河合雪之丞(元市川春猿)…この出演者だったら「行く!」一択です。

 

遊びの日程を確認したら11日の昼の回ならOK!速攻で予約をしました。

そして11日は終演後にアフタートークがあるとの事!本当に色々と楽しみ。

 

新橋演舞場の公演は通常の観劇とはちょっと違い幕間が30分あります。

みなさん、この時間にお弁当を召し上がるんですね。

お弁当は演舞場の外で購入して持ち込んでも、演舞場内の売店で購入してもOKです。

場内はお食事処もあるので1階で予約をすると幕間に食事を用意しておいてもらえます。

一番の贅沢は桟敷席です、1等席にたった1,000円プラスするだけで、個室になった席までお茶やお弁当を届けてくれます。

ただ人気がある席なのでなかなか取れません(笑)

 

私たちは1階売店でお弁当を購入して席に着きましたが・・・お腹がとっても空いていたので開演間に食べてしまうという暴挙に出ました(汗)

当然、上演中は飲食禁止なので開演前に食べ終わるように必死でした(笑)

無事にお弁当を食べ終わって開演の合図です。

 

怪しい雰囲気の少女(桃子)をモデルに絵を描く沢木画伯、そこに人形師の歌乃が現れ、自分のモデルになる時間だから桃子を連れて行くと言い連れ去ります。

そして、その桃子が自宅で亡くなったと桃子の勤め先のクラブ「牡丹」に1本の電話が入ります。

桃子の死から「牡丹」の常連客達が思わせぶりな怪しい動きを取り始めます。

そして第二、第三の殺人事件が起こります。

誰が犯人?殺害動機は?狩矢警部と共にクラブのママ美保子が犯人をあぶりだします。

 

TVの2時間ドラマの様な内容かと思っていたら、複雑に入り組んだ人間関係、舞台上で明かされる密室トリック、「お化け」のシーンではちょっとしたミュージカル風、そして最後の大どんでん返しと息つく暇もないくらい夢中で観ていました。

 

歌乃役の河合雪之丞(元市川春猿)さんは、初めこそ女形特有の話し方や発声が聞き取りづらかったんですが、不思議なことに少し時間が経つと全く気にならなくなりました。それだけ舞台に集中していたんだと思います。

 

久しぶりの(5年ぶり?)の新橋演舞場は場内を見て歩くだけでも楽しかったです。

お弁当を先に食べてしまったので、幕間ではお土産コーナーを見て、新橋演舞場名物の小倉もなかアイスをいただきました。

パリパリの皮にあっさりとしたアイスで美味しかったです。

 

アフタートーク山村紅葉さん、中村梅雀さん、喜多村緑郎さんのお三方でした。

梅雀さんと喜多村さんがまるで漫才のように舞台の裏話や失敗談を話されていました。

喜多村さんの失敗談はかなり笑えるものばかり!それを優しくフォローする梅雀さんは菩薩様のようでした(笑)

意外だったのが山村紅葉さん、TVのトーク番組ではおしゃべりなイメージがありましたが、ニコニコ微笑みながら静かに二人のトークを聞いていました。

 

最近はミニシアターでの観劇ばかりでしたが大仕掛けの舞台はやはり迫力が違いますね。以前は毎年スーパー歌舞伎を観に新橋演舞場に行っていましたが、最近はご無沙汰でした。

また久しぶりにスーパー歌舞伎を観に行ってみようかな。