屍人荘の殺人
参加日 :2020/01/13
原作 :今村昌弘
ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。
神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は学内の事件を推理する自称【ホームズ】と【ワトソン】。
しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手。
事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。
そんなある日、2人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。
部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。
3人が向かった先は山奥に佇むペンション【紫湛荘】。
そこに次々と現れるクセモノだらけの宿泊者。
しかし葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立て篭りを余儀なくされる。
一夜が明け、ひとりの惨殺死体が発見される。
それは死因もトリックも全てが前代未聞の連続殺人の幕開けだった――犯人は何者?
※公式HPより引用
この映画の原作者(作家さん)はこの作品がデビュー作だそうです。
そしてデビュー作で国内主要ミステリー賞4冠を達成したと言う、とてつもない偉業を成し遂げた方なのです。
さて、わたくしこちらの原作未読で映画館へ出陣しました。
何故なら「奇想天外」「前代未聞」らしいのですよ。
だったら何の予備知識なしで観てみようと思った次第です。
序盤はホームズと名乗るにはちょっとお間抜けな探偵「明智」と助手ワトソン「葉村」のドタバタ学園ものなのかな?と思っていたら、謎の美人女子大生「剣崎」が現れてから流れが少し変わります。
剣崎に誘われ、ミステリーにありがちな人里離れたベンションでの合宿に参加することになった明智と葉村。
他に参加しているメンバーはどれも一癖も二癖もありそうな人たちばかりです。
そしてその日の夜、メインイベントのロックフェスが行われる会場にみんなで出向きますが・・・ここでいきなり違和感を覚えるシーンが入ります。
何コレ?
そしてまさかの「奇想天外」な事が起こります。
正直に言います。「コレヤッチャッタカモ」心のなかでこの言葉がリピートします。この映画は推理物のミステリーだよね??頭の中に??が出っぱなしです。
「奇想天外」な事から逃げるようにみんながペンションに戻ります。
ある事情によりペンションは封鎖しなければなりません。
あぁー!明智ー!
無事にペンションの封鎖は完了しました。
そう!この物語はクローズドサークルミステリーだったんですよ!
ほぉ~「奇想天外」な事を利用してクローズドサークルにするとは意外でした。
そして、封鎖されたペンション内で「奇想天外」になった状態の遺体が見つかります。
初めは何かの手違いで封鎖がうまくいっていなかったのか?と考えましたが、色々な状況証拠を鑑みてこれは「奇想天外」を利用した殺人だと断定されます。
さてどうやって「奇想天外」を利用したのか、部屋に鍵がかかっていたのにどうやって部屋に侵入したのか、謎はどんどん深まっていきます。
限られた空間の中での殺人、お互い疑心暗鬼になり部屋に引きこもる人もでてきます。
そんな中また新たな殺人が起こります。
正直、伏線がはっきりしているので犯人と大まかな殺害動機は早い段階で特定できました。
終盤、剣崎が犯行手口と犯人を暴いた直後ペンションの封鎖が破壊され、みな急いで最上階に逃げますが、そこで不幸な出来事が起こります。
悲しみに暮れている視線の先に救助のヘリコプターが飛んでくるのが確認できました!助かった!
バイタルチェックを受けそれぞれホッとしたのもつかの間。
あぁー!明智ー!
最後こう来ましたか!確かにこれはご都合主義と言われても仕方ない(笑)
明智の発した言葉が聞き取れずネットで検索したら・・・なるほどね・・・意味深い。
最後に「奇想天外」な事とは・・・もちろんネタバレはしませんよ。
でもね、タイトルがね・・・作者がネタバレしていると思うのは私だけ?(笑)