参加日 :2018/1/1
鑑賞場所:MOVIX
ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。
たぶん多くの人が細かいストーリーは知らなくても、題名くらいは知っているのではないのでしょうか?
ポアロシリーズ8作目の作品であり、アガサクリスティ代表作の一つと言われています。
私が初めてアガサクリスティを読んだのは中学生の時に、叔父に「そんなに推理小説が好きならアガサクリスティを読んでみたら?」と言われたのがきっかけでした。
当時の私は子供の頃から本を読むのが大好きで、小学校の図書館にある本は、ほぼ読み尽くしていて、その中でも小学生用江戸川乱歩シリーズがお気に入りでした。
何度も何度も借りては読んでいたけれども、いい加減飽きてしまい叔父に愚痴を言っていたら、上記のセリフを言われました。
中学校の図書室にハヤカワ・ミステリ文庫シリーズが置いてあったので試しに借りてみたら、思いっきりアガサクリスティにはまってしまいました(笑)
アガサクリスティの本は「カーテン」以外すべて読んでいます。
(どうしてもこれは読めない、読みたくないんですよね)
さて、前置きが長くなりましたがオリエント急行殺人事件です。
ストーリーをざっくりと説明します。
中東での仕事を終えヨーロッパに戻るためにオリエント急行に乗り込み列車の旅を楽しんでいるポアロ、すると乗客の一人に声を掛けられます。
「自分は脅迫されているので護衛をしてくれ」声を掛けてきたのはラチェットというアメリカの富豪でした。しかし、ポアロはラチェットの人柄が気に入らずその依頼を断ります。
順調に運行していた列車が深夜に雪だまりに突っ込み立ち往生します(映画では雪崩による脱線)
そして翌朝、列車内で12ヶ所刺されて死亡したラチェットが発見されます。
外からの侵入が不可能なため乗客が犯人のはずなのに、乗客のアリバイはお互いに補完されていて誰も犯人になりえない・・・そしてポアロはある結論を出します。
この小説を初めて読んだ時の感想は「なんじゃこりゃ!」でした(笑)
こんな手があったのかと子どもながらも感心しました。
乗客全員が容疑者
”世界一の名探偵”ポアロが豪華列車で謎解きに挑む。
はっきり言ってこのキャッチコピーが全てを物語っていますよね。
映画で使われているオリエント急行はとても豪華で素敵です。
そして、俳優陣も豪華!一見の価値ありです。
ただ、自分の中のポアロは「デヴィッド・スーシェ」なんですよ。
ポアロはもっと自信過剰で尊大で「灰色の脳細胞」を強調します。
動物の糞を靴で踏んでしまったら、潔癖症のポアロはどんな事があっても靴を履き替えます。
映画を観ていて、そんな細かい事が気になって仕方ありません(笑)
他にも危険なアクションがあったり、原作とはかなり違いますが、これぐらい派手さが無いと映画としてダメなんでしょうね。
映画自体は全体を通して豪華な俳優陣・映像に引き込まれとても楽しめました。
列車が駅を出発して山間部を走るシーンは映像が素晴らしく鳥肌物です。
鑑賞後、夫とオリエント急行に乗ってみたいよねぇ~と変なところで盛り上がってしまいましたよ(笑)
演出や内容に関しては1974年公開のオリエント急行殺人事件のほうが、推理が淡々と進み、乗客たちの怪しさがしっかりと描かれていて自分好みでした。
この映画を観た後に1974年のオリエント急行殺人事件をレンタルして違いを楽しむのも面白いと思いますよ。