ねじれた家
参加日 :2019/4/29
原作 :アガサクリスティー
ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。
巨万の富を築き上げた大富豪レオニデスが毒殺された。
私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼される。
莫大な遺産を巡って、疑惑と嫉妬をぶつけあう“心のねじれた”家族たち。
一族全員に殺害の動機があったことが露わとなったその時、第2の殺人が起きる――。
大好きなアガサクリスティー原作の映画と聞けば観に行かないと言う選択肢はありません。
東京で上映しているのは有楽町、新宿、恵比寿の3ヶ所のみ、座席数も少ないミニシアターでの上映です。
13:10回を観ようと12:45にシアターに着いたら・・・凄い人・人・人。
チケットを購入しようとカウンターで座席表を確認すると前3列と横2列しか残っていません。あぁ~出遅れました(汗)
客層は60歳オーバーの方々がほとんどで、やはり若い人はあまりアガサクリスティーを読まないのかしら。
さてこちらの映画。前評判では「つまらない」「単調」との低評価から「さすがアガサクリスティー」「原作に忠実で良かった」との高評価までかなり幅がありました。
さて実際に観ての感想です。
確かに原作に忠実です。それ故に大きな盛り上がりに欠けるように感じてしまうのかもしれない・・・と思いました。
結末の意外性、そしてその結末を選ばざるを得なかった「ある人」の苦しい気持ち、人を信じる気持ちと疑う気持ち、偉大な父に縛られる者と解放される者、色々な感情が根底に流れています。
ただその感情が派手な演出で表現されている訳ではないので、原作を知らない人には各個人の感情を感じることが難しく単調に感じてしまうのかもしれません。
原作を読んでしまうと「結末の意外性」が分かってしまうので、それはそれでつまらなくなってしまうのでは・・・う~ん難しいですね。
それとアガサクリスティーにありがちな登場人物が多くて誰が誰?状態に陥って話についていけない可能性も大です。
衣装や使用されているお城など本当にアガサクリスティーの世界観が満載です。
それを観られるだけでもアガサファンとしては大満足です。
映画のイメージがある内に原作を読み返したくなりました。