カンフル ~Baker street Irregulars~
参加日 :2018/9/13
制作 :Project S.H
開催場所:佐ヶ谷アルシェ
ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。
~Baker street Irregulars~
―― シャーロック・ホームズが失踪した! ――
新聞の一面を飾る見出しは
ロンドン中を混乱させ 大きな話題となる
騒動の最中、街を訪れた『Dr.ハルマン』は
空き家で出会った『ジョン・ロビンソン』と名乗る男と共に
なぜかホームズを探すことになってしまう偉大なる名探偵失踪の動機とは?
ホームズはどこへ消えてしまったのか?
彼と警察の追っていた事件とは?
残されたヒントをもとに
ロンドンにある5つの隠れ家を巡る二人そして見えてきたのは 二つの事件と
意外な人物の「正体」だった・・・―― 不可能を取り除いて残ったものが答えだよ、ドクター。
たとえ それが どんなに信じられなくてもね ――※Prpject S.H 公式より引用
昨年末にシャーロックホームズをテーマにした「彼女が最期に憂えたこと」を観劇してめっちゃファンになったProject S.Hさん。
今年はなんとシャーロックホームズとコナンドイルの2本立てです!
予約時に2本立てと言うのが良く理解できてなくて、週末14日(ド)のチケットを取った時に「ところで(ド)と(イ)って俳優さんの違いだよね?」なんとなく嫌な予感がしてよくよく見てみたら・・・ストーリーが違うじゃないかΣ(゚Д゚)
慌てて13日(イ)のチケットを取り2日間阿佐ヶ谷に通う事になりました(笑)
オープニング、一人の男性がイスに座り深い眠りについています。
そこに現れるワトソンと一人の少女。
そしてワトソンは少女にある事を依頼します・・・「私を思い出してね」・・・その言葉を残して少女は立ち去ります。
ロンドンの街はシャーロックホームズが失踪した話題で持ちきりです。
Drハルマンはホームズから手紙をもらい会いに来ますが、ホームズは不在です。
そして、何故かそこで出会った記者のロビンソンとホームズの隠れ家を巡りホームズを探すことになります。
ハルマンとロビンソンが隠れ家巡りをしていると、ある事件を調査しているブラッドストリートと度々遭遇します。
ホームズの失踪騒ぎの中、ある人の死因を調査して欲しいと依頼が入りますが、ホームズ不在のためワトソンがその依頼を代りに受けます。
ロンドンの街では小さいけれども、ちょっと引っかかる出来事がたくさん起きています。
ホームズの失踪。
魔犬が墓を荒らしていたと言う奇妙な噂。
ネズミ駆除の話。
硫酸をかけられた事件の話
結婚をしたく無い男と結婚を期待して裏切られた女。
結婚一週間で妻を亡くした男。
階段を数える男。
なんとなく覚えがある少女が気になる男。
まったく関係なく見えるこれらの事柄が、終盤に向かいどんどん関係づけられていきます。
そして最後には事件の背景が全て明らかになります。
あの人があの人を大切に思う気持ちが事件の発端でした。
なんとも切なくなる話ですが最後に救いがありました。
今回のベストシーンを挙げるとするとスープのシーン一択です。
笑顔でスープを飲む二人「美味しいね」・・・二人とも満面の笑みを浮かべているけれど、その笑みの意味は・・・後でその意味に気が付いた時には鳥肌が立ちました。
そして全編にわたり光の演出が素晴らしかった!
奥行きのある舞台を光のカーテンで分けシーンを転換していく様は一見の価値ありです。
凄惨な事件を扱ったストーリーなのに何故かトーンの明るさや軽さを感じたのは光の演出効果なのかもしれませんね。
ただあの時代のロンドンを考えるともう少し重厚な演出の方が合っていたような気がします。