MURDER (マーダー)
参加日 :2018/5/25
制作 :SPIRAL SQUAD
脚本 :服部整治
演出 :遠藤巧磨
開催場所:新宿スターフィールド
ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。
本当に簡単な話であった・・・
「隔離された洋館で3週間過ごすだけで謝礼を差し上げます」
そんな誘いを受けた複数名の男女。
しかしそこには一人“murder”が存在する・・・
どんな手を使うのかは知らないが、やがて一人・・また一人と・・・ “murder”の手により処刑されていく人達。
“murder”とは一体誰なのか?推理小説のような展開をステージ化。
時間を追うごとに絞られる犯人像。
SPIRALSQUAD の記念すべき旗揚げ公演はSPIRALCHARIOTS より受け継ぎし シチュエーションミステリー
「1mmでも疑わしい人間からサヨウナラ」
SPIRALSQUAD(以下スパスク)の旗揚げ公演・・・失礼な事にスパスクの役者さんを誰一人存じ上げていませんでした。
MURDERのフライヤーを見て内容が面白そうだったのでチケットを予約しました。
その日は午後一で伊勢丹ミステリーに参加していて「MURDERの会場はすぐ近くだね」と言っていたのに、なんと会場の名前を忘れてしまいました(アラフィフあるある)
さて困った。
慌ててスパスクの公式ツイッターを検索し、ツイート内のフライヤーを発見してやっと行先が判明しました。
開演15分前の到着でほぼ半数の席が埋まっていました。
所がトイレに行って戻ってきたら、ほぼ満席状態に!この5分の間に何があった?!
マスクをしたマジシャンの前説が終わり、開演です。
個人開業医の新道の元に一通の手紙が届きます。
『隔離された洋館で3週間過ごしたら謝礼を差し上げます』
怪しい内容の手紙に初めは躊躇しますが、ちょうど医院が改装で休院だったので看護師の陽子と一緒に参加する事にします。
その洋館には既に主催側の人間2人を含む11人が滞在していました。
そこに新道と陽子、そして主催企業の大口株主の氷宮が後発組として参加します。
先発組は主催企業のアテンドの秋山、洋館管理の片桐、某大学心理学専攻の院生の和泉、ヤクザの若頭の八頭、その子分の野沢、漫画家の天城屋、キャバ嬢の渚、引きこもりの森、騒がしい女好きの飯田、キリスト信者の恩田、マジシャンの男の11名。
参加者全員が揃ったその夜、アテンドの秋山からマーダーゲームについて説明があります。
「みんなの話し合いでマーダーを決めその人にこれを飲んでもらい死んでいただきます。マーダーを選びそこなった場合、その日の夜に一人参加者が亡くなります。」
人狼のルールと一緒ですね。
そしてこのマーダーゲームには主宰側の秋山と片桐も参加します。
この日の夜は話し合いでマーダーを選択せずにみんな就寝します。
そして朝になり・・・・最初の犠牲者が発見されます。
ここから話の展開が大波小波ザップンザップンと襲い掛かってきます。
当然、参加者は誰がマーダーなのかお互いに疑心暗鬼になります。
何故某企業はマーダーゲームを開催したのか?
何故この人たちはマーダーゲームに参加したのか?
各参加者の思惑や誰が裏でこのゲームを操っているのか・・・段々と明らかになっていきそしてとても切ない結末が待っています。
あの人もあの子も優しい良い人だったのに・・・残された人には後悔しかありません。
今回の公演の役者さんの中では厚木陽子役の高橋茉琴さんが特に素晴らしかったです。
とぼけた可愛らしい演技、シリアスな演技、控えめな演技にも関わらず、他の役者のオーバーアクション気味の演技に負けることのない存在感がありました。
公演開始の「ぼら」と終了間際の「ぼら」何とも言えない気持ちになりました。
もしまた再演されるなら是非観に行って頂きたいのですが、暴力シーンなどもありますので各個人のご判断でお願いいたします。