kiyosatoの謎備忘録

探索が苦手な年配夫婦二人の謎備忘録です。

ミステリーが大好き、謎解きは周遊と宿泊謎が中心です。

ただ、君は星霜をつむぐ

ただ、君は星霜をつむぐ

参加日 :2017/12/26

謎制作 :白岩ぱんだ

脚本  :橘つばさ

開催場所:赤坂CHANCEシアター


ネタバレはありません。

雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。

 

ストーリー

 

「僕」は子どものころから、同じ夢をよく見た。

夢の中では、ひとりの女性が「ごめんね……ごめんね……」と繰り返し謝っている。

顔は見えない。

ただ、切なげな声だけが、無性に心を惑わせる。

──ねえ……きみは僕に、何を伝えたいの?

 

夢の中の彼女が答えてくれたことは、一度もなかった。

なのに今日、初めて、夢の中の彼女が言った。

「ごめんね……それでも私は、きみを助けたい……」

 

クリスマスカラーの夜の街を、「僕」はひとり、とぼとぼと歩いていた。

顔も名前も知らない、声でしか会ったことのない彼女。

いったい何を、あんなに苦しそうに謝っているのだろう。

懸命に声を絞り出して、彼女は何を伝えようとしているのだろう。

そのとき小さく、ごめんね、と聞こえた気がした。

立ち止まった「僕」が顔をあげると、そこには、1軒のバーがあった。

 

いつもの街に突如あらわれた、見覚えのないバー。

「僕」はふらりと、そこへ足を踏み入れる。

 

──そこに待っていたのは、一夜かぎりのクリスマスの奇跡だった。

 

白岩ぱんださんが企画・作成した「物語体験型謎解きゲーム」です。

朗読劇がメインで、謎の難易度は★★、物量は★★★、クリスマス(?)★★★★、ストーリー★★★★★の設定です。

参加推奨人数は1~4人、強制的にチーム分けさせられることはありません。

 

この公演の情報を見た時「私たちが待ち望んでいた参加形態、難易度だ!」と夫と喜びましたよ。

そして謎のクリスマス★4つ、そしてストーリーは★5つ!これはかなり好みの公演のような気がする!と期待が爆発的に膨れました。

 

チケットは、通常チケットとぱんださんの謎付クリスマスチケットの2種類。

各一枚ずつ購入しました。

 

平日の開催なので夫と駅で待ち合わせをして、近くのラーメン店で夕食を済ませて会場に向かいます。

半地下にある会場の前にはすでに20人程度の人が集まっています。

列があるような無いような・・・バラっとした感じで人が散らばっているのでどこに並べばよいのか分からず、近くの人に並んでいるか確認したら違うらしい。

やり取りを聞いていたドア近くの方が挙手をして「並んでます!」と教えてくれました。良い人だ~ありがとうございました。

 

時間になったので会場に入り、順に奥の席から座っていきます。

舞台の上はバー店内の設定でクリスマスの雰囲気満載です。

 

暗転して和井みずきさんが舞台上に現れて朗読劇のスタートです。

この方の声が良かった、少し抑え気味の声がシン・・・とした会場に広がります。

そしてぱんださん登場!意外な登場シーンで「えっ!」と驚いてしまいました。

 

謎解きゲームの説明がありゲームスタートです。

夫と手分けをして謎を解いていきます。

ひとつやり方がよくわからず??となってしまいましたが夫がやり方を発見!(夫えらい!パチパチ)

後半に入りまた手分けして解いていきますが、夫が思いっきり詰まっています。

店員さん(スタッフ)にヘルプをして解法がわかったようです。

その時私は老眼には辛い作業をしていました(笑)

(年寄りは薄暗い所では文字がか~なり見えずらいのですよ)

 

そのステップを終了してある場所に行き謎解き終了?と思ったらある指摘が・・・あるアクションを起こすと次の謎が出現しました。

 

そしてここから悩んだ、一回チャレンジしたけど違うみたい。

解答は出ている?でもこのままではダメ?

分からない・・・う~ん、〇〇を〇〇に〇〇すればOK?

なんとなぁ~くこれかな?と思うものを報告すると、あの定番セリフを言われます。

え~・・・悩み中・・・いいです!

席に座って待てとの指示で席にいると、周りの人があるものを手に入れています。

あれ?私たちあれ持ってないよね?あぁー!!なんかやらかしたらしい(涙)

タイムアップまで夫と二人、どよ~んとした空気が流れます。

 

エンディングストーリーの朗読劇がはじまります。

すごく人を思いやった本当に切なくなるエンディングでした。

会場の中にすすり泣く音があちらこちらから聞こえてきます。

かく言う私も泣かされた一人です(ノД`)・゜・。

 

そして解説タイム。

あぁー!あるワンポイントをすっ飛ばしていますが、他の部分は奇跡的にすべて正解しています・・・これってどうなんだろう?

 

脱出者の番号が読み上げられていき、夫と私の番号も読み上げられました。

う~ん、いいのかな・・・なんか申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ごめんなさい。

 

そして物販タイムです。

なんと!12月のゲムマに行けず買い損ねていた「謎解き絵本Zoo02」が少数ながら販売すると!ラッキーな事に座っていた席が物販の近くです。

急いで並び無事に「謎解き絵本Zoo」を手に入れました(歓喜!)

いい年の大人がテンション上がり過ぎです。

 

後で冷静になると、もしかしたら周りが見えていなくて、近くにいた方たちに失礼なことしていなかったかな?すごく心配になりました。

もし、私の行動でイライラさせていたらごめんなさい。

 

クリスマスチケットの特典お持ち帰り謎もいただいて、さっそく自宅で解きました。

これは・・・切ないなぁ・・・でもちょっと暖かい気持ちにもなります。

歳をとると涙腺が緩くなって困ります。

 

今回の公演は「さすが!ぱんださん!」につきます。

上質なストーリー性の高い謎はもちろんですが、冊子や小物!細部までデザインが凝っていて本当に素敵です。

また、このタイプの謎解き公演お待ちしていますのでよろしくお願いします。