放送日 :前編 2023/4/22 後編 2023/4/29
脚本 :小林靖子
制作 :NHK
開催場所:BS放送
ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。
前編(4/22)
戦後すぐ、財界の大物・犬神佐兵衛が他界。
そして、ケガのためマスクで顔を覆った孫の佐清が復員する。
だが、期待を裏切る遺言状に一族は反目、ついに第一の殺人が。
後編(4/29)
手形は本物だった!驚く一同を尻目にやがて起こる第3の殺人。
そして明らかになる一族の禍々しい過去。
謎の日本兵の正体は?マスクの下は本当に佐清なのか?待ち受ける衝撃のラストとは?※公式HPより引用
私たち世代だと「犬神家の一族」と言えば1976年に放送された市川崑監督の作品ですよね。何度も再放送されているので劇中のセリフも結構覚えています(笑)
今回、NHK版の犬神家の一族の放送があると聞きつけて録画予約しました。なんと前後編合わせて3時間の大作です!
主人公金田一耕助は吉岡秀隆さん。自分の中の金田一耕助のイメージよりもかなり老け込んでいて(失礼!)予告編では違和感をバリバリに覚えていました。
そして満を持して5月1日に前後編を一気に見ました。
鑑賞しての感想です。
豪勢で技巧派の俳優たちが良かった!特に犬神松子役の大竹しのぶさんは流石の一言に尽きます。ちょっとした表情や目線の持って行き方で感情を表現できるすごい女優さんだと改めて思いました。
市川崑監督の犬神家の一族はわたしのイメージではちょっとエキセントリックな人が多い印象がありましたが、今回のドラマは落ち着いた重厚な雰囲気のドラマになっていたような気がします。
そして、ラスト。
えぇ~!今まで持っていた犬神佐清、野々宮珠世、青沼静馬のイメージがガラリと変わりました。解釈によってこんなにも変わるものなのか!とかなりの衝撃がありましたよ。今まで青沼静馬に嫌悪を感じることが多かったのですが、今回のドラマで「哀れであり不憫だ」と思ってしまいました。
それくらいイメージがガラリと変わります。
市川崑監督の犬神家と今回の犬神家、どちらにより近い感情を持つか原作を読み返してみたくなりました。