参加日 :2018/5/18
原作 :東野圭吾
ネタバレはありません。
雰囲気バレNGな方はブラウザーをそっと閉じることをお勧めいたします。
ストーリー等は公式サイトで確認して下さいませ。
東野圭吾が執筆30周年に発表した「ラプラスの魔女」、執筆当初「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」と発言していたそうです。
なんて挑戦的な言葉!
東野圭吾が推理小説を執筆し始めた頃は、古典に近い本格推理小説を書いていたそうですが、その後はだんだんと作風が変わって社会派や人間関係を重視した物に移行していったそうです。
様々なジャンルのミステリーを書いてきた作者が「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」・・・どんな小説なのかとても気になりますよね。
そんな「ラプラスの魔女」が映画化されるのを昨年の夏に知って、とても楽しみにしていました。
週末は用事で埋まっているので金曜日にレイトショーでの鑑賞です。
21:45の遅い時間の上映にも関わらず1/4くらい席が埋まっていました。
さて感想です。
ネタバレになりそうなので表現が難しいのですが、物語は淡々と進んでいきます。そう、すべての役者のテンションが平坦なんです。
とあるシーンを盛り上げるために敢えてそういった演出なのか?
ミステリーにありがちなドキドキ、ハラハラ、なんだってー!等の感情がまったく湧いてこないんですよ(笑)
内容を考えるともっと魅力的な演出があったのでは無いかと思ってしまいました。
映画が進むにつれて「ある方」の存在感がどんどん薄れていきます。
このままフェードアウトしてしまうのか?と心配していたら、ラストの方で存在価値を軽く主張していました。
それに反して「ある方」の存在感はどんどん増していきます。
もうラスト近くではこの人妖怪に違いない!と思えるほどの怪演でした。
あと「あの方」どんなに攻撃されても最後には自力で歩けるという不死身さ(笑)
正直、この脚本を三池崇史監督以外の演出で観てみたいです。
この監督のアップを多用する撮影方法は個人的にあまり好きではありません。
暴力シーンだけやけに力が入っているのも、この映画には合っていない気がします。